医療法人 美﨑会 国分中央病院

Primary doctor’s Blog

2023.5.18

第6回 ゴーサイ先生、糖質って摂らなくても大丈夫なんですか??

みんな誰もがずっと健康で、病気や病院とは無縁が望ましいはず。そんな”病院いらず”の健康をどのようにつくるか?医療法人美﨑会・国分中央病院の理事長/藤﨑剛斎(ゴーサイ)が、一人の医師として本音で健康を語るブログ。元職員の株式会社シナプス代表/たけうちが聞き手として、お話をうかがいます。

※このブログはあくまで、ゴーサイ先生の個人的な意見と経験に基づき構成されるものです。個別の疾病や治療方法について、必ずしもその医学的な正確性や妥当性を保証するものではありません。

■糖質ってそもそも必要?

― 前回は、人類の長い歴史で見れば、お米などの糖質ってごく最近の食べ物とのことでした。糖質はそもそも不要なんですかね?

ゴーサイ先生 糖質は栄養というよりは、単なる燃料、ガソリン。それに比べて、タンパク質と脂質はとても重要。だって体というものは、タンパク質・脂質や、ミネラル、もちろん水でできているんだから。糖質はATP(アデノシン三リン酸)と言われるエネルギーの元として、消費されるだけのもの。体を構成するものに、糖質を含む炭水化物は一つもないよ。あとタンパク質も脂質もエネルギーになるからね、エネルギー源として糖質が必須ではない。その分の肉を食べて、タンパク質と脂質でエネルギーを摂ればいい。

― では、糖質っていらないのか…。

ゴーサイ先生 カロリーということにこだわるのであれば、それこそ肉でいい。糖質は不要。食事で糖質を摂ると、脳内にドーパミンというホルモンが放出されて、幸せな気分になる。これは糖質の大きな特徴の一つで、他の栄養素にはない。あとお米とか、美味しいしね。これは影響がとても大きくて、「炭水化物中毒(必要とする炭水化物を摂ったにも関わらず、さらに多くの炭水化物が欲しくなり、習慣的になってしまうこと)」という言葉があるくらいだ。極端な言い方をすれば、ただただ美食を求める、ドーパミンを求めて止まない薬物中毒みたいな。長い時間を掛けて、ゆっくりと体を蝕んでいく。ある意味怖いよね。

― 聞けば聞くほど怖いですね、気付きにくいし。

ゴーサイ先生 カロリーだけど、このカロリーの考え方にもちょっと疑問がある。バランスの良い食事とか、カロリーもいろんな食事からバランスよく摂りましょう…というのがある。カロリー全体の6割は炭水化物から摂りましょうという話もあるが、明確な根拠が示せるかというと難しいのでは。ちょっと前までは7割だったけど、今は6割。この1割の変更の根拠はなんだろうとかね。また糖尿病の方にもそんな「バランス」を適用して、炭水化物、糖質を勧めるのか?とかもね。国分中央病院では糖質の管理を勧めている。でもみんな、炭水化物、お米やパンが大好きだからね。ここは課題で、啓蒙が必要。

― 学校の給食や、今で言う食育とかでも、あまり教えてもらわなかったですしね。

ゴーサイ先生 本当はこんなにわかり易い話はないんだけどね。例えば、ダイエットで食事制限をしよう!と思っても、誰でもなかなか続けられないよね。お酒も美味しいしね。糖質を控えることは、体、健康にとって良いことばかり。でもそれが難しい。糖質というものの美味しさ、ドーパミンによる幸福感という作用、そして糖質は必要な食べ物だというこれまでの常識に縛られている。最近は少しずつ世の中でも気付きつつあるけど、もっと伝えていかないとね。